一週間のつくりおき と バーボンと ふるさとラブ。


1、2年真面目にやったら、カメラの技術的なことはマスターできます・・・とハセジュンは言いました。

『一週間のつくりおき』、本が出来るまで、その4です。

今回、写真を撮ってくださったのは、ハセガワジュン・・・さん。Kさんから聞いて、すぐにググったら、ニューハンプシャー出身のモデル、美女・・・が。気を取り直して、もういちどググったら、ジャニーズ???ということで、もちろん、どっちも違って、どっちとも遠い感じの、やんちゃでワイルドな感じの方でした。長谷川潤さん。初めてお仕事しました。私にとっては、編集Kさんともはじめて、長谷川さんとも初めてってことで、つまりは初チーム。でも、Kさんと長谷川さんはよくお仕事されているので、ふたりの厚い信頼を信じて、スタートしました。

で、カメラマンの方と初めてお会いするのは、撮影初日・・というのがほとんどです。私は、雑誌などのお仕事は主に代官山の教室で、書籍は自宅で撮影しています。いちばんの理由は、自宅がすごく明るくて、太陽の光が少し間接的にはいるので、撮影にいいんじゃないかな?と思うから。もうひとつは、書籍は朝7時くらいから準備して、夕方すぎまでやるのが普通なので、自宅をベースにさせていただけたら少しラクだから、です。なので、今回も、自宅で初めてお目にかかりました。

いつも思うのですが、初めての場所で、いきなり撮り始めるってすごいな~と。だいたい、4、5日は撮るので、初日でつかむっていうことなのかな~。今度聞いてみよう。

さて、私にとっては、おふたりといよいよ初撮影。こう見えて、重度の人見知り、初対面苦手、とても緊張する、そして結果として変なことを言ったりする私は、最初はとにかく、黙々と料理し、スタイリングし、撮ってもらって・・・とやっていたように思います。そんな中、お二人の会話で、カメラはデジタルになったことで、誰でもある程度取れるようになっちゃった・・・だから、1、2年勉強したら、カメラマンというか写真は撮れますよ・・という話が聞こえてきました。

少し話はそれますが、料理本の撮影って、どんな感じ?と時々聞かれます。だいたい、100品とかを4日くらいで撮影しますから、単純に計算しても、1日25品の出来上がりの料理を撮ります。加えて、プロセスや、今回の本なら、食材のカットや調味料、だしや薬味などのカット、私のカットなども。これを自然光でと思えば、朝から午後5時くらいまでの間に。なので、現場はわさわさ、バタバタとしています。

私はスタイリングも自分でするので、できるだけ、連日にならないように1日おきとかに組んでもらい、あいだの日にいろいろ仕込んでおきます。買い出しもありますしね。それで、撮影すべきものを、食材の効率よく撮れるように私が組んでいき、あとはひたすら撮っていくわけです。

なので、この日も、キッチンに貼ってある『今日撮影するリスト』に基づき、ひたすら作る、盛る、スタイリングする、撮る、&食べてもらう・・・の繰り返し。なので、料理の出来上がりを待って頂く時間があります。そんな隙間時間でのお二人の会話でした。

1,2年勉強したら、ほぼなんでもできるようになる・・・でも、いや、だからこそ、写真って技術じゃないってことなんだよな~と私は改めて思いました。私も写真が好きで、よく撮ります。ぴぴっと鳴ったらシャッターを押すという、デジタルカメラだのみですが、まあまあの写真になったりします。世の中には、プロ?とおもうような写真でブログを書かれている方々もたくさん。もう、写真が上手なのは当たり前田のクラッカーですよね。ただ、ぐっとくる、なんかとんがっている、もう一度見たくなる写真は少ない気がします。そしてそれこそが、すごいカメラマンかどうかの違いなのかな~と。構成や画角とか光とかだから、センスと言えばセンス、感性と言えば感性、だから好みだけど、実は技術よりそっちが重要なのかもな、と。→ あたりまえでつね。

長谷川さんは、そういう こむずかしいことは言わない、ひょうひょうとして、誰でもできる、と言うのだけど、誰にも出来ないこ写真を撮ってくださっていました。1カット1カットが証明しているな~と、撮影されたカットの確認をしながら強く思いました。撮った写真をモニターで見るたびに、“いい~好きだわ~”と歓声があがる現場でした。

今回、手にとって下さった方々から、写真がすごくいい、と言われます。私もそう思います。この本の中でとても大きな役割を果たしてくれているなぁと感謝の気持ちに。

私は料理の仕事をするずっとずっと以前から、写真が好きで、海外の写真集もよく買ってきていたし、NYでもギャラリーなど含め、ずいぶん見タたんじゃないかなと思います。ごつごつっとした写真が好きで、できたら料理写真も、キレイキレイではない、角がある写真がいいな、といつも思っていました。でも、本は共同作業でみんなでつくるものなので、最終的にどういう方向になるかは、船頭である編集者さんがリードし決めていくもの。今回は、たぶん、編集のKさんの作りたい世界と、私の好きな世界、長谷川さんの写真が、マッチしたのかな、と勝手に思っています。

こうしてハマるっていうのは、話し合いを重ねたりしないでもハマるものだな、と最近よく思います。私も、なかなかいい年でもあるので、自分と感覚が合いそう、違いそう・・っていうのは、初めて会った時にたいがいわかるようなになった気がするんです。服の感じとか、髪型とか、持ち物とか。少し話してみて、好きな食べ物とか、食べ方とか、好きな本とかもわかったら、そういうことへのこだわり方などで予測して、まず間違いないような?気がしています。

本を作る、映画を作る、番組を作る・・とかそういうクリエイティブな作業であればあるほど、たぶん、その直感を信じていいんじゃないかな~なーんて。

撮影をしているうちに、バーボンが好きなことも分かり、バーボンを愛する私は嬉しくなり、バーボン先生と呼ぶことにしました。アメリカでのバーボン武勇伝もお聞きして、ううむ、やるなとも。私の妹的な存在と、福島いわきのつながりもあり♡だんだんいろんなお話気出来るようになっていきました。

そして、発見したのが、バーボン先生のふるさとラブ(怒られそう)。私が好きな人は、みんな、ふるさとラブなんですよ。生まれ故郷を愛している人に、溺愛している人に、悪い人はいません。ピーナッツ仲間と同じで、まずそういう人は信じて間違いないと思います。バーボン先生からも、Kさんからも、ふるさとラブを感じました。よかった。

撮影中に3人で話していたことは、とにかく、かっこいい写真にして、これはもうかっこいい本にするしかない、って思ってもらおう・・・ということ。誰が見ても、迷うことなく、そうおもうように、と。「写真が好きでも、本になったら、うん?なんか違ってない?」っていうこともある・・・というバーボン先生のお話もあり、私もこれには共感だったので、とにかく、この撮影でテイストを決めちゃおう!と3人で。

それには、スタイリングと言う重要な要素もありました。私が担当していたのですが・・この話はまた次回に。

本の出来上がりを見て、バーボン先生も気に入って下さった、と聞いています。よかった、ほっ。

撮影中2

写真は、撮影中の様子。なんか、箸持っていばってますね、わたくし・・。

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