なんでカレー?なんでカレー粉だけ?「今日も 明日も ごきげんカレー」


新刊は、カレー本です。

なんで?と驚かれそうです。発端は、編集長がアマゾンにも書いてくれていますが、代官山でやったカレーの教室。カレー粉だけで4種のカレーを、ぱぱっと作って楽しもう、というクラスでした。本書の中にもある、レモンチキンカレー、ほうれん草と厚揚げのカレー、赤い自家製ルーを使った野菜のカレー、そして本にはないけど、ブイヤベースのようなエビとあさりのスープカレー、の4種。 

この教室に参加してくれた、T編集長が、カレーの本できる!と。 その時、ツボ?だったのが、カレー粉だけで作っているのに、ぜんぶ違って、ぜんぶおいしい(すいません、自分で。)ということだったのだそう。

実は、カレーのクラスは、前にもやっています。その時にご紹介したのは、十八番キーマカレー(本書にもあり)。なにしろ子供の頃からカレー大好き。(この本の中にも、小学生の時の話など) 20代~30代では、タイに通うようになり、タイ料理にもハマり、料理クラスへも行き、かの地のカレーにもどっぷり。 インド料理にハマって、本をむさぼり読み作っていたことも。

ただ、ここ最近は、私なりの「家庭料理としてのカレー」が好きで、教室でもそれを紹介しているし、今回の本も。

カレー粉でつくります。

カレー粉は、ターメリックやクミン、コリアンダーなどが混ぜられたいわば複合スパイス。スパイスが調合してあるだけ。(市販のルーとは全く違います。) ガラムマサラでもいいと思います。 カレー粉 -(マイナス) ターメリック が、ガラムマサラ(こちらも複合スパイス)みたいな感じですから。ただし、黄色にならない(笑)。

スーパーでふと見ると、市販のルーより、カレー粉の方が高いことに気づくと思います。ちょっと不思議?なぜ?考えてみれば、ルーには実はスパイスはあまり使われていなのかな。小麦粉や油脂、アミノ酸などうまみ成分や、トマト、玉ねぎ、にんにく、塩などが入っています(メーカーによります)。

この付加されているものたちは、加えたかったら自分で加えたらいいわけです。とろみをつけたかったら小麦粉を足す。うまみの元の野菜もトマトやタマネギだけでなく、にんじんやセロリ、キャベツ、白菜と好きなもので。油脂も、足したければ、好きなオイルで。

そう考えると、カレー粉があればいい!

そして、市販のルーの場合、チョコレートやら、ヨーグルトやら、醤油やら、いろいろ足しても、割と同じようなカレーになりますが、カレー粉と野菜や肉や魚介でつくっていくと、バリエーションは無限です。

普通の家庭で、クミン、コリアンダー、カルダモン、丁子・・・なんて揃えるのはきっと大変でしょう。なにしろ、ふと目があったクミンの裏を見たら、消費期限が1年前?なんて事故もしょっちゅうかと・・・。(困ったら、お茶に入れるのがおすすめです。インド風強化には、クミンを1本!)

そう考えると、カレー粉ってすてき!

ってことで、この10年くらい、カレー粉で、野菜の数だけ、肉の数だけあるカレーを楽しんでいます。今回はそんなわが家のカレーをご紹介しました。

ちなみに・・・ってことで、自分で簡単につくれる、ルーもご紹介しています。カレー粉と、気に入っているオイルで。

カレーの本を出すことになって、思い出し、なんども反芻した言葉がふたつあります。

ひとつは、ある尊敬する編集者さんに言われたこと。「なんでもカレー味にすればバリエーションになると思っている料理家がおおい!」これは私がレシピを考えてご提案するとき いつも頭にある言葉の一つなんです。 安直にカレー味にしないようにと自分を戒めています。 今回はカレー本だから、ちょっと違います。ただ、なんでもカレーになると言えばなるけど、厳選して、カレーにしたらおいしいものだけに!!と、誓っていました。

もうひとつは、スリランカの知人の言葉。「なんでもカレーになるのね?」という私の質問へ答。「スパイスで野菜や肉をつないで食べるのが、身体にいい。それをカレーと人(外人、私達のこと含む)は呼ぶんだね」 

一見、相反するような二つの言葉ですが、肝に銘じつつ、ラインナップを考えました。

この夏、毎日でも食べられるかと思います!ぜひ~。

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