ずっとつくりたかった、でも、もやもや・・・「明日から、料理上手」ができるまで~その1


新刊、「明日から、料理上手」。 

いろいろな方が、ポテトサラダや、ハンバーグ、チキングリル、白和えなど、決して目新しくない料理をつくって下さり、本当に、涙が出そうに嬉しいです。レシピ本というより、読みものと言ってもいい本、でも、ずっとつくりたかった本を、どんな風に?と考えたら、こういう形になりました。

『くり返しつくると、腕が上がる基本の10皿と とっておきのレシピ55 』 という副題をつけてくれたのは、尊敬する編集長。この副題、とても好きです。キャッチの『 ブラボー ひと手間!!』 も、大好き。

いつの頃からか私は、仕事としてたくさんのレシピをあれこれ考えているにもかかわらず、ああ、日々の暮らしの中では10品くらいをおいしくつくれればいいのにな、それを何回も作った方がいいのではないかな?自分もそうだった・・と思うようになっていました。もしかすると、ずっと前からそう思っていたのかもしれません。しかも、義務になることなく、楽しく、嬉々として、食べたい、食べさせたい、と思ってつくれば、それがいちばんなんじゃないかな?と。

また、レシピを追いかけて料理するより、目の前にある食材を、おいしく食べたいと思って、結果として料理するような・・・そんな料理を伝えたいなと思っていました。それは、きっとその方が楽しいからだし、新しい発見もあるし、なにより、おいしいのバリエーションも多いと思っていたからです。

でも、レシピ本ではなかなか伝わらない気がしていました。 大1の砂糖や塩、小1の味噌、醤油、どれも、大1“くらい”でしかなく、それらは味見しながらつくればいいことだから、何より大事なことではない。なかったら料理ができない材料、代用が効かない材料も、そんなにはない。

一方で、この手順ははしょらない方がいいところや、守りたい入れる順番や、火加減や、時間のかけ方など、気をつけてやったほうがいいカンどころはある。ともすれば、レシピでは、ないがしろにされちゃう、それらを伝えるにはどうしたらいいのかな?と・・・。(もちろんお菓子のように、きっちり計ってこそおいしい分野もあるわけですが。)

また、レシピを書いていると、私の場合、長いと言われることが多かった。(実際長い、笑)  『心に余裕があったら剥く』 『限界に挑戦するつもりで細く切る』 なーんて書くと、ただ、『むく』とか、『できるだけ細く切る 』・・・と直されることも多くありました。時には、『手のひらでたつくらいまでしっかり絞る』が、しっかり絞る・・・に。もちろん、レシピは短ければ短いほど人気?もあるようで、そうかー、と思っていました。でも、いつか、このけずっていた部分こそをちゃんと伝えたいなとも。そこが大事なんだよ~ん、と思っていたからです。

今回は、そこを、小さな勘所やコツを伝えたい・・・と。できたら、なぜそうするのか?まで伝えたい。理由が分かれば、すとんと納得して、他でも応用するようになるものです。さらに料理に向かう気持や気分、好きになって、楽しくするにはどうするか?という何より大事なことも書いてみたかった。なにしろ、いらいらして料理すると、イライラ味になるから、つくるな、と言われて育ったので、笑。

結果として、『私が書きます!』 と・・・。なかなか無謀な挑戦でしたが、温かく見守って、書かせて下さった編集長には本当に感謝しています。だから、すべて、私の肉声?で、私の言葉になっています、それが好きでも、嫌いでも、です。(好きって言って~!!!)

今回、編集をご担当下さったのは、拙著「パルテノ本」と「かる塩 かる糖 料理帖」でご一緒した戸沼編集長。そしてシンプルだけど味がある秀逸なデザインは高市美佳さん、写真は一週間のつくりおきのバーボン先生こと長谷川潤(モデルではない)さんです。4人。たぶん、こういう本では最小ロット?ではないでしょうかww。あ、美しき印刷、共同印刷さんにも感謝。

誰が抜けても、違う本になっていたと、今、すごくそう思います。

ところで、デザイナーの高市さんが、原稿をデザインに入れていきながら、いちばん面白がってくれたのが、魚の章。『肛門に注目!』 あたりは、あまりお魚料理をしない方にも、笑って 楽しんで読んで頂けるんじゃないかな~とおもったりしています。日本の魚って、本当にすごいんです!!

読みものなのに?また?と怒られそうですが、今日から・・・『明日から、料理上手』ができるまでを、老後の楽しみに書いてみたいと思います!

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みなさま、どうか宜しくお願い致しまする~。

http://www.amazon.co.jp/dp/4093108420/

 明日から、料理上手