「一週間のつくりおき」と断捨離とレシピ数


「少し減らしましょう!」と彼女は言った・・・・新刊『一週間のつくりおき』ができるまで、その3です。

基本方針が決まって(その2 参照のこと)、いよいよレシピの案だしです。よくどんな感じで考えるですか?と聞かれます、レシピ。私の場合は、本を作るぞ!ということで新たに考えると言うより、そういう追い詰められた状態?にない時に、日々作っている中から生まれたレシピをご提案することがほとんどです。とはいえ、掲載するとなると何回も試作してベストな作り方や分量を模索します。天才的にレシピをかかれる方もいらっしゃるやに聞きますが、私は試作マニアで、わりとギリギリまで試作しまくるタイプだと思います。(場合によっては、校正のときにも・・・すいません)

とはいえ、レシピ案を出す時はそこまで固まっていないものふくめて、編集者さんにお出しします。しかも、私は想定されるページ数に掲載できるレシピ数以上をご提案することにしています。ずっとそうしてきました。なので、今回も、多めにご提案しました。

「すばらしい・・・ですが、こんなに?もったいないです。これって、あと2冊くらいできそうですよ。ここは、次回にまわすと言うことで・・・減らしましょう!」

と・・・Kさん。正直、これにびっくりしました。

今まで、たくさん出すと、全部載せようとする方(会社)が多かった。私が出してきたから、せっかくだからというご配慮?思いやり?もあるかもしれませんが、たぶん、レシピの数が多ければ多いほど、読者に愛される?求められる?と思うからではないでしょうか?

がが、あと2冊できるほどではなかったけど、あと1冊はできるかも?なくらいな数をお出ししたら・・・減らしましょう!と明るく♪

ううむ。そうなんですよね。これまでも、レシピを一つでも多く・・と掲載しながら、そのために、大切なプロセスを写真で見せずにはしょることになったり、詳しく説明しないでレシピを短くしたりしてきました。その一方で、レシピを少し減らしてでも、きちんと再現できるように、写真を大きく見せたり、プロセスをしっかり見せた方がいいんじゃないかな?と思うことはあったのです。(実際のところ、みなさんはどうなんでしょうか?)

もちろん、私が出したレシピが、数だけあって物足りなかった?という面もあったのかもしれない?ですが、レシピ数 120!!とか、そこをキャッチにする本づくりの発想はやめようということになったのです。なので、一体、何レシピのっているのか?本が出た今も、私もよくわかりません。

一方で、今回 定番じゃん?と思われる料理でこそ、こだわりたかった、ゆで方のコツや塩もみのコツなど、誰でもできるかもしれないけど、実は難しいと(私が)思うコツを少し丁寧に説明しました。

さらにKさんは、すっきりとしたデザインにして、力のある料理写真を気持ちよく見せる・・・ということにこだわって、全部のページぎゅうぎゅう詰めにしない、と。

あれも見せたい、これも伝えたいと、欲張りになるのが常だし、私もそこに陥りやすいのですが、Kさんは、減らす、捨てる、やめる、その決断を、いろんな場面でしてくれていたのです。

ささいなことですが、スタイリングの場面でも。スタイリングは今回は、ほんとーーーーーに、私の好きに、自由にやらせてもらいました。制限がある楽しさも好きなんですが、今回は無制限、笑、自由って怖い?とか思いながらも、嬉々としてやっていました。

その中で、一週間分の生鮮品を並べてみせる写真。天板の上で、かごにのせる、皿にのせる?など考えた結果、全部やめて、そのまま置きましょう!という彼女の決断で、直置き(じかおき)に。結果、とても、いい写真、力のある写真になったと思います。

“減らしましょう” “それ!すごく載せたいけど、どっちかにしましょう!”なかなか言えない(であろう)時も、言ってくれたことに助けられた・・と思い、減らせない私にとって、ありがたかったと、感謝しています。

なにしろ、本の制作に限らず、減らす、削る、厳選するのは難しいものです。欲張りな私は、日々そう感じていて、その苦悩のプロセスを経たものを見た時、自分自身がとても感動するのです。たとえば、話はそれますが、私が感動するレストランで、バークレーのシェ・パニースにしても、大阪の太庵にしても、品数が少ない。それがすごいといつも思います。たくさん出すのはプロにとってはまったく大変ではなく、減らして、厳選して満足させる方がずっとずっと難しいと思うからです。前菜4つ用意してと言われる方が、前菜は1品といわれるより、どれだけラクなことか。5品でも10品でもつくるから、1品だけっていうのは勘弁して~泣、と。かくいう私は、減らすのは今も大の苦手で、修業中でつ。

だからこそ、減らす、削る、勇気にびっくりもし、感動さえしたわけです。

「それでも、すごくお得な本になったと思いますよ~レシピおしげもなく出していると思います!とにかく、作りやすい、作りたくなる本にしたかったんです!」と、ううむ。。。みなさまどうでせうか?

さて・・・その力のある写真のこと、バーボン先生のこと。今回の本、嬉しいことに、写真が好き!と言って下さる方も多いのです・・これを次回に。

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レシピを決めていく(減らしながら)過程で、話は横道にそれまくり、お弁当の話にも。「あーそれ、お弁当にいいなあ」とか言っている中で、作りおいたおかずの素から、お弁当をつくってみる・・・というアイデアが彼女から。実際、お弁当を作ることも多い&好きな私も大賛成で、お弁当ページが生まれ、生き残りました、笑。

ここも、レシピをふやすのではなく、展開を見せるページにしたことが、とてもよかったな、と思います。

お弁当jyosi

お稲荷さんの揚げを炊いておけば、すぐにできる、女子向け和風のほっこりする、おべんとう。

うちでは、どうせ炊くならと言うことで、甘醤油味の定番と、甘さはなく塩味に炊いたおあげと2種、つくっておきます。さしずめ、黒い稲荷と、白い稲荷。

ゆでたまごも、味噌床の味噌をちょっとからめて。日持ちするし、まぜごはんや煮物に+するなど、いろいろ使えるシイタケの含め煮は、私の大好物で実は自称十八番でっつ。

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